（石橋先生）田村正和

（石橋涼子）森下愛子

（小坂先生）所　ジョージ
（中野先生）中村れい子

（市川　司）嶋　英二
（司の父）綾田俊樹　　（司の母）日向明子

（木下加代子）濱島夏子
（加代子の母）逸見慶子

（深見信哉）星野光司
（深見の母）麻　ミナ

（池田先生）宮本信子

（益田校長）林　昭夫
（飼育係）奥村公延

（夏川先生）市山　登
（神保先生）木瓜みらい

（小坂先生の恋人）室井　滋
（キャスター）吉川憲一

（主婦）本庄和子　　（主婦）五十嵐美十鈴
（放送部員）深谷　亘

【演出】　松田幸雄








井之頭公園の動物園での、移動教室。
このロケが、最初の撮影（クランクイン）だったそうです。
（当時発行の、シナリオ本の写真です）

学級新聞を作る新聞委員となった市川は、趣味の鉄道写真や、クラスで飼っているウサギ「ポン太」の写真などを載せた、写真主体の新聞を作り上げた。
石橋先生に誉められた市川は自信を持ち、さらに写真を撮ろうと街へ。
偶然、石橋先生が妊娠中の奥さんと買い物をしている姿を目撃、シャッターを押す。
これを新聞に載せると大反響。以後、先生や友達のプライベート、そしてスキャンダルな写真を撮りまくろうと、学年中の新聞委員たちによる取材攻勢がエスカレートし…。

• 記念すべき第１話。その冒頭には、石橋先生が登場。
  吉祥寺テレビに出演中のシーンで、そのテレビ画面には、『吉祥寺本町小学校　５年３組担任　石橋　徹　先生』のテロップ。
  鉛筆削りや洗濯機の話も交え、「自分の子供時代を尺度に、今の子供たちを判断しないでほしいんです」と、なかなかいい意見を。
• 主婦への街頭インタビューの最中、生徒たちが通り掛かり、まず井上の顔が映り、次に竹田が「これどこのテレビ？ＴＢＳ？」。吉祥寺テレビと知って、「なーんだぁ、有線放送かぁ」の森田と、最前列でＶサインをする松山の４人が最初に映った５年３組でした。
• 当初の仮サブタイトル？は、『ジャーナリッ子世にはばかる』だったようです。
• 夏休み真っ只中での放送開始だったものの、劇中ではまだ１学期の設定でした。
  教室の最初のシーンは、6月27日、水曜日（漫画は禁止の曜日）、２時間目の社会科で、「報道」についての授業。
• 校内放送での、益田校長の『今日のひとこと』。
  「休み時間は、外で元気に遊びましょう！以上」。でも生徒たちは全く無視。
• 市川の作った「５年３組ビックリ新聞」は、パート２の教室でも貼られていた回がありました。
• ピアノで、『自己とうすいのきょくち！』の神保先生。
  弾いていた曲は、ショパンの『エオリアンハープ』（12の練習曲 作品25 第1番）。
• 写真週刊誌『FOCUS（フォーカス）』（1981〜2001・新潮社）が話題となっていた世相が反映されていて、市川家の美容院に来ていた客・深見の母が、『FOCUS』を読むシーンも。
  ちなみに、写真週刊誌はその後、 『FRIDAY』（84/11〜・講談社）、『エンマ』（85〜87・文芸春秋）、『タッチ』（86〜89・小学館）、『フラッシュ』（86〜・光文社）が創刊されて、写真週刊誌の全盛期に。
• 夜、小坂先生と恋人とのデートに、新聞委員たちが入り乱れて取材攻勢。
  そして決定的な一言、「先生ーー！ブスが好きなんですか！？」
  サブタイトルともなったこのセリフを言い放ったのは、のちのパート２で井田真由美役となる、鈴木美恵さんでした。
• 初回から早くも転校して行く生徒が。「木下さん」の苗字は、のちのパート２第９話でも、転校生の苗字として登場します。
• 木下さん転校後、死にかけるポン太。仰向けに倒れるなど結構な演技派？
  結局、石橋先生の温情で自宅で飼うことに。でもこの回以後は一度も映らず、どこへ行ったのか…？
• ラストシーンは、ポン太の餌をやりながらワイドショーを見る涼子。
  ちなみに、この放送当日のワイドショーは、各局揃って吉田拓郎さんの恋愛関連の話題で、皮肉な偶然でした。

（石橋先生）田村正和

（石橋涼子）森下愛子

（小坂先生）所　ジョージ
（中野先生）中村れい子

（中上　綾）磯崎亜紀子
（綾の父）斎藤晴彦　　（綾の母）木野　花

（深川高子）輿石恭代
（高子の母）溝口貴子

（石野正代）高橋奈緒
（松尾誠也）小森勇人

（池田先生）宮本信子

（司会）パンチョ加賀美
（井上明美）猪狩道子　　（インストラクター）横手房江

（阿部）越村公一
（城戸）戸川暁子　　（アシスタント）山口里香

（カメラマン）佐藤　昇　　（事務員）山口めぐ美
（中村健太）多賀基史　　（A.D）伊村賢一郎

特別出演　堀ちえみ

【演出】　吉田秋生








「♪渚のはいから人魚」を披露の、『中上 綾 オンステージ』
（当時発行のシナリオ本より）

子役モデルで歌も上手な綾は、クラスのアイドル。テレビの『チビッ子歌合戦』に、戸惑う高子も強引に誘い、出場する。気後れしていた高子だが、歌ってみると結構上手。翌日の学校では、一躍高子に注目が集まる。
そんなある日、女子に性教育の授業が行われる。さらに綾は、石橋先生の奥さんの、妊娠中のお腹に触る機会や、早過ぎるほどの将来設計を持つ松尾とのデートなどに影響され、早くも将来の結婚の事を考え出す。そして良縁に恵まれる女子大を目指し、塾へ通い出すなど、ませすぎなほど現実的に歩み出す。
一方の高子は、テレビ出演ですっかり自信を持ち、それまでとは一変。劇団に入るなど、スターを夢見るのであった。

• 当初は第３話として撮影されたものの、予想以上にインパクトのある出来となって、放送順序が変更になったらしいです。
  サブタイトルも、当初は「スター誕生」だったようですが、変更されたようです。
• 中上綾役の磯崎亜紀子さんはゲスト出演で、５年３組の生徒でありながら、パート１ではこの回のみ登場でした。
  楽屋裏の子役たちの間でも、ドラマさながらのアイドルぶりで、男子たちによる熱心な応援シーンなど、演技を超えたものがあったそうです。
• 女子たちが視聴覚室で、映画による性教育の授業を受ける。
  その頃、自習のはずの男子だけの教室では、『ミス５年３組コンテスト』の開票がこっそり行われていた。そこへ石橋先生が現れる。
  慌てて中断しようとする男子たちに対し、
  「途中で止めるなよ、先生気になるじゃないかよ、続けろ」
  「先生、話分かるじゃん」
• 堀ちえみが、「チビッ子歌合戦」のゲスト審査員役で特別出演。『東京SugarTown』を歌う。
  綾　　「『スチュワーデス』物語見てた？」　　
  高子　「うん。テレビと同じ顔してる」
• 歌合戦では、綾は『渚のはいから人魚』（小泉今日子）、高子は『天国のキッス』（松田聖子）を歌う。
  他の出場者は、『ケジメなさい』（近藤真彦）・『お久しぶりね』（小柳ルミ子）・『矢切の渡し』（細川たかし）など。
• 審査員席のプレートには、「八田康夫」　「吉川秋則」の名が。
  きっと八木康夫プロデューサー、ディレクターの吉田秋生・塩川和則さんの名から造ったのでは？
• 夜、カラオケ喫茶を楽しむ先生たち。
  石橋先生から、「いいんですか？ご主人放っておいて？」と聞かれた池田先生、
  「主婦も時々こうパァーッと発散しないとダメですね、ほんと。『くれない族』になってしまうわ」。
• 生徒たちの「将来の夢」の作文を見る、先生と奥さん。
  男子のほとんどが公務員志望。
  綾の作文も、涼子の「可愛くアイドル歌手か何かかな？」の予想に反して、ませすぎてるほど現実的・打算的なもの。
  「私は平凡な結婚をして、幸せな家庭を築きたい。そのために塾に通い始めました。勉強して、聖心女子大に入りたいと思います。世の中、男女平等になったと云われていますが、結局女の一生は、男によって左右されるのです。だから結婚する相手は慎重に選びたいと思います。その点、この大学の卒業生は良縁に恵まれるそうです。ずいぶん高級官僚や実業家と結婚しているらしいのです。一緒に生活する人で、収入はいいに越した事はないけど、やっぱり性格の一致が第一条件だろうな」
• エンディングは、「とりあえず松尾君と付き合っとこう」　「大学卒業するまでは長いもの、松尾君よりいい人が見つかるといいんだけどな」と、計算高い綾の、将来？（大人っぽくメイク）の姿。
  
  
  

でも結婚するなら松尾くんみたいな人がいいな
しっかりしろ、そーらできたー
エッチ
エッチ？
だっておしり触ったもん！
あなた達もかわいいわよ
芸能界ってシビアなんでしょ
ちょっとあんた達、美人コンテストやってたんだってね
頭に来ちゃう
女の子を何だと思ってんの
女子大生となんか一緒にするな！
男って苦労が無くていいのね…

（石橋先生）田村正和

（石橋涼子）森下愛子

（小坂先生）所　ジョージ
（中野先生）中村れい子

（西川　環）玉木　潤
（環の母）左　時枝　　（環の父）湯原昌幸

（深見信哉）星野光司
（信哉の母）麻　ミナ　　（信哉の父）八名信夫

（原田幸太郎）細渕浩司
（幸太郎の母）桐谷夏子　　（幸太郎の父）冷泉公裕

（みどり）高橋リサ
（朝子）大平江利子　　（真知子）近藤光子

（夏川先生）市山　登　　（広田国子）加藤土代子
（看護婦）新井今日子　　（女子高生）樋口千恵子

【演出】　塩川和則









西伊豆の海岸で夕日を浴びる、石橋先生と奥さん・生徒たち。
原田君が欠けていますが、一人だけ撮影中だったそうです。
（当時発行の、シナリオ本の写真です）

親に怒られてばかりの西川、教育ママにウンザリな深見、親が共働きで寂しい原田。
夏休みのある日、そんな３人が姿を消し、家に脅迫状が届く。
一大事に、親たちは困惑する。
その頃、当の３人は、石橋先生が滞在している西伊豆に遊びに来ていた。誘拐は、親を困らすための芝居だったのだ。
３人の女子も遊びに来るが、都会っ子にとって、どうも田舎は性分に合わない。
やがて帰ることにした彼らは、身代金受け渡しの電話を入れる。しかも犯人役を石橋先生にしてしまうというイタズラぶりだが…。

• 冒頭は、一学期の通知表が配られるシーン。
  その後、石橋先生が出した夏休みの宿題は、「思いっきり遊んで来い！」。教室中が歓喜の渦に。
• 夏休み初日、朝寝坊する石橋先生。
  「夏休み最高〜。これだから先生やめられないんだよな」
• 親が共働きで、独りきりの食卓の原田。
  チャンネルをコロコロ替えていたテレビに映っていたのは、
  『オレたちひょうきん族』（トマホーク？）
  →　「巨人戦ナイター」（「中畑が基本に帰って最も得意とするピッチャー返し」）
  →　『わくわく動物ランド』（アリゲーター）。
  ちなみに、TBS『わくわく動物ランド』は水曜の番組で、土曜のフジ『ひょうきん族』の裏番組ではなかったはず？
• みどり・朝子・真知子が、学校のプールでは「ココナツ娘になりたいんだも〜ん」と、『ふたりの愛ランド』を、伊豆の民宿に到着の時は『秘密の花園』を、帰りの車の中では『艶姿涙娘』を歌う。
• 石橋先生宅には、当時まだ高価だった留守電が。「石橋です。８月いっぱい、西伊豆の、妻の実家で過ごす事になりました。メッセージのある方は…」。
• 西伊豆の海で遊ぶ男子３人。「太陽がいっぱい！」、「エメラルドの海！」、
  そして当時のＣＭフレーズの、「金鳥の夏！」。このセリフは、現場で塩川ディレクターが付けたものらしいです。
• 火の見櫓を知らずにガンガン鐘を打つ３人。何事かと集まる人々は、地元・土肥（とい）町民によるエキストラでもあったようです。
  オープニングクレジットには、「協力　　土肥町観光協会　天正金山　土肥金鉱」。
  そしてこのロケは、一泊二日の強行スケジュールで行われたそうです。
• 西川がスイカ畑に置いてくる千円札は、伊藤博文の千円札。
  この３ヶ月後の、84年11月に新紙幣（夏目漱石の千円札）が発行されました。
• 浜辺で寝そべるみどり達の元へ、「彼女たちぃ、どっから来たのかなぁ〜？」「シティギャルちゃん達、高校生かな？」などと甘い言葉でナンパする、男３人組。
  実はこの役は、当時ＡＤだった伊藤一尋さんらのスタッフだったらしいです。
• 誘拐騒動の終わった後、ホテルのプールで遊ぶ男子３人。
  そこでもみどり達に遭遇、「あんた達、どうせタダ券でしょ？」　「私たち、きのうからステイしてるの」　「シティギャルにはやっぱり民宿よりホテルが似合ってるわねぇ〜」などと、最後まで言われっぱなし。
• エンディングは、新宿アルタ前。歩行者天国を闊歩する都会っ子の男子３人が、アルタビルのスクリーンに映し出されるという、何とも派手で贅沢なエンディング！
  映った映像は歩行者天国ではなく、TBS前で撮影した映像だったそうです。
  ラストに映るのは、『第３話　おわり』。

あいつら…
あんた達、20年早いわよ、こんな所で泳ぐの
プールの水汚さないでよね
どいてよ！
（座禅）痛！
（脅迫状）えっ！誘拐！？
パパ、早く助けて！怖いよう
信哉！
太陽って、大きいんだなぁ
バカヤロー！
みどりちゃーん！
ママー！

栞の母が、『くれない族の反乱』を起こし、離婚する事に。
父か母か、どちらの親に付いて行くか選択を迫られた栞は、片親同士で仲のいい真美と森田に相談したりする。
事情を聞いた石橋先生も、父母面談で、「子供っていうのは、友達は選べても、親は選べないんです」と両親を諭す。
そしてついには、栞はどちらの親にも付かず、独り暮しする事を宣言。両親はショックを受ける。
一方、将来の結婚まで誓い合った真美と森田ではあったが、片親同士が結婚する事となり、突然兄弟となってしまう。
さらに、離婚のはずだった栞の両親は、仲を取り戻し、母は妊娠。
栞　「親ってどうしてこう勝手なんだろう」　「あんまり子供に苦労かけさせないでよね」

• 冒頭は、宿題となっていた、親の似顔絵を発表するシーン。宿題を忘れた松山には、『ザンゲ』コールが涌き起こる。
  「夜、お仕事に行くので、お化粧した時の顔です」と、真美が発表した画には、「あーっ！大屋政子だ」の野次が。
  この似顔絵は、実際に子役たち全員に、宿題として課せられていたものだったそうです。
• 母の帰宅が遅く、遅い夕食で夫婦喧嘩が始まる広瀬家。
  「いつものパターンになってきたぞ…」
  「今日は盛り上がるのが早いな」と、栞のテロップ。
• 「ろくに話も聞いてくれない、全然人のこと考えてくれない、構ってもくれないじゃないですか！」とヒステリーを起こす栞の母。
  「ママ、おかしいね」と栞に返す父に、
  栞　「『くれない族の反乱』、って知ってる？」
• 『くれない族の反乱』は、この年の4月〜6月まで放送の、ＴＢＳ金曜ドラマ。「くれない族」はこの年の流行語にもなりました。
  田村正和さんや鷲尾真知子さん出演の他、真美役の藤田亜里早さんも、「くれない族」な主婦（大原麗子）の子供役で出演していました。
• ちなみに、『くれない族…』で、田村正和さんと八木康夫プロデューサーが初顔合わせ。その最終回で、田村さんと息子の離別シーンの演技に、泣くほどまで感銘を受けた八木Ｐが、田村さんと子供を組み合わせたらすごくいいのでは…と、『うちの子…』の出演を依頼したらしいです。
• 真美＆森田のデートを、栞がこっそりと尾行。吉祥寺から電車で一駅、三鷹で降りて名曲喫茶へ。小学生にしては渋いデート。
  ツタに覆われた外観のロケ地は、実は三鷹ではなく吉祥寺プチロードにあった、名曲喫茶『こんつぇると』。ドラマと同じく、実際も私語禁止な店だったようです。
  （ちなみにパート２の「カネゴン」の回での、海老沢和美がウィンドウ越しに洋服を眺めるシーンで、向かい側に映っています）
• 井の頭公園での、写生の時間。仲のいい森田＆真美を冷やかす男子たちが、野外ステージで『静かな湖畔』の替え歌を歌って盛り上がる。
  ♪「静かな御殿の森の陰から　森田と真美の声がする　いや〜ん、ばか〜ん、そこはダメ」
  聞きつけた石橋先生、「この歌だけはやめてくれよな…父兄参観の時には」
  この替え歌は元々、収録の待ち時間に子役たちがふざけて歌っていた曲だそうで、それを耳にしたスタッフが、あまりの面白さにドラマでも採用したという、リアリティ溢れる迷曲です（笑）
• エンディングロールは、画面下半分を右から左に流れる、このドラマでは珍しいタイプです。

結婚！？
シーッ！
だって女は16過ぎなきゃ結婚できないんでしょ？
知ってるわよー、それぐらい
僕の気持ちだよ
ねえねえ、本当にニャンニャンしたの？
やぁね栞ちゃん、せめて中学生までは純潔守りたいわ
過激ねー
ママ急いでるんじゃなかったの？
うん…、失礼致します
どうも
ダメよ先生、変な気起こしちゃ
パパとママは離婚する事にしたの
二人で話し合ったって…？私はどうなるの？
もちろんママと一緒に暮らすのよ
栞、パパと一緒に暮らそうな
パパもママも…、勝手よ！
栞ちゃん！栞！

第５話　　親よりお金

貯金が趣味という高野は、自ら便利屋の商売をして稼ぎ、貯金を増やしていた。
いじめられっ子の松本は、たい焼きを奢ることでイジメから逃れたりしていたが、不良からカツアゲを食らってしまう。
それを高野が客の大学生（柳沢慎吾）に働きかけ、助けたのをきっかけに、松本も一緒になって働き、貯金を貯めてゆく。
しかし二人とも、親が自分の貯金をこっそり使い込んでいる事実を知ってしまう。
クラスに呼びかけると、他にも親から貯金を使い込まれている生徒が続出。
ついにはクラス全員の貯金通帳を、高野がまとめて貸し金庫に預ける事に。

• 当初のサブタイトルは、『100円ちょうだい』だったらしいです。
• 冒頭のバス停シーンは、パート１唯一の雨シーンでした。
  でも実際は、演出による雨だったそうで、走行シーンでは晴れてます。
• ２学期のはずなのに、黒板の日付は７月になっています。
  当初、この回は第２話として撮影されたもので、放送順序が変更になったためらしいです。
  第１話のラストで高野・松本にセリフが与えられたり、席順も第１話とほぼ同じに戻っているのも、そのためらしいです。
• 学級会で発言の吉岡。議長から「白石さん」と、芸名で呼ばれてます。この時点ではまだ役名が付いていなかったのかも？
• 高野が「予約」のコインランドリーで読む本は、『成功する頭はここが違う』（山木益次・著　ベストセラーズ）。
  ロープで子守りをしながら読む本は、『金のなる木の育て方』（笹淵金二・著　徳間書店）。
• 銀行の貸金庫に、皆の通帳を預けるラストシーンには、テロップが表示。
  小学５年生の　
  毎月のこづかい平均額　　　　1,075円　　
  お年玉　　平均額　 　　　　25,070円　　
  貯金　　　平均額　　　　　150,000円
• このあと、高野役の子役は金融機関のＣＭに出演していました。
• パート２第８話『カネゴンの逆襲』で、遠足帰りのバスの車中、パート１の再放送を見るシーンに、この第５話のシーンが登場しました。

よぉ！小学生、儲かってる？
あ、おかげさまで
悪りィな
いいコだね
子供のくせに生意気なこと言うんじゃねぇよ
うわ！
それ、お年玉で貯めたやつ
うわ！
すごーい
光生に内緒だぞ、あいつの貯金ちょっと拝借したんだ
どっちもどっちね
お金を貯めるのが楽しいんです
…
小学生が貯金が趣味だとおかしいんですか
…（渋い表情の石橋先生）

５年３組に転校生･上原が来た。成績優秀・スポーツ万能なカッコ良さに、たちまち女子たちの人気の的となる。
さらに上原は放課後の勉強会を提案したり、公園のゴミ拾いボランティアにはテレビ局の取材もあり、チャリティバザーは大盛況を遂げ、スーパーヒーローとなった上原。
しかし竹田だけは、そんな上原にどこか胡散臭さを感じていた。
そんなある日、教室から筆箱が紛失。竹田は上原が盗ったと目撃証言するが、誰一人として信用しない。怒った竹田は上原を殴り、１週間の「沈黙刑」に。
ところが女子から新たな目撃証言があり、竹田の証言は正しかったことが判明。上原は１ヶ月の「沈黙刑」となり、クラスで孤立する。
誰とも本当の友達にはなれなかった上原は、謝ることもできず、逃げるようにまた転校して行こうとする。それを竹田が一人追いかけ、最期には二人の間に真の友情が生まれる。

• 当初のサブタイトルは、『愛は地球を救う』だったようです。
• 冒頭は、給食の時間。
  竹田にからかわれ、怒った石野（アマゾネス）が、「なめたらいかんぜよ！」と、竹田に頭から牛乳を浴びせる（！）という迫力シーン。
  竹田は固まってしまい、石橋先生も手に負えない有様。
  このセリフは、映画『鬼龍院花子の生涯』（1982）で夏目雅子が言い放った、流行語にもなったセリフでした。
  パート１当時は、その連ドラが放送中（TBS系・池上枝美子主演）で、8月21日・最終回のサブタイトルは、『なめたらいかんぜよ』でした。
• 「好きな科目は社会と理科、嫌いな科目は特にありません」との自己紹介をする上原。
  さらに、「それに、少し英語を勉強しています」と、ペラペラと英語でスピーチを。
  「I have been studying English for three years.
  Speaking English is very interesting for me.
  My hobby is various kind of sports.
  I like baseball,tennis and swimming.」
  これには生徒たちはもちろん、石橋先生もビックリ。実際には、まさかこんな転校生いるはずもなく（笑）、それだけに、ドラマとはいえインパクト大！
  楽屋裏でも、上原役の子役はこの回限りのゲスト出演だったことから、子役たちの中でも「転校生」的な存在となり、ドラマさながら女子が関心を寄せるなど、ドラマの裏にもドラマがあったらしいです。
• 井之頭公園のゴミ拾いに、テレビ局が取材に。
  「どうせ『吉祥寺テレビ』だろ」　「ＵＨＦじゃないよ、本物！『ＴＢＳ』だよ！」
• 難民救済のチャリティバザー。
  ５年３組のショーのタイトルは『愛は地球を救う』ならぬ、『愛は時間をこえて』。
  「マッチ売りの少女」のほか、「白雪姫と７人の小人」「桃太郎」「浦島太郎」などに生徒たちが扮する。
  お面などの小道具は子役の自作だったそうで、短いシーンの割には凝った演出です。
• ちなみに、上原・石野（アマゾネス）・深見・早乙女は、前年の同枠の連続ドラマ『オサラバ坂に陽が昇る』（TBS系・83/4/22〜83/8/12）での共演歴があったらしいです。この年の8月15日からは、再放送がありました。
• 上原が転校した後、「上原君へ手紙を書こう」という張り紙を教室に貼る竹田。引越先は京都のマンションらしい。

いやぁ、お見せするほどのものじゃありませんから
先生は？
あーーっ、あ痛っ！
お前達、おかしいんじゃねぇの？
昔の僕と一緒にしないで下さい、竹田君
正直に返したら今許してやる
知らないってばぁ
弱い者イジメすんなよ
（アマゾネス竹田突き飛ばし）
（筆箱を見せる上原）
上原！
（パンチ）
あっ！
（竹田ファイティングポーズ）

最終話　　ちいさな恋のものがたり

環とみどりは、幼稚園の時からクラスが一緒。みどりに淡い恋心を抱く環だが、いじめたり、冷たい態度を見せるみどりにションボリしていた。
そんなある日、クラスに教育実習の女子大生・恵村萌子（山咲千里）がやってくる。
優しく、大人の色気さえある彼女にすっかりのぼせ上がってしまう環。萌子の望み通りになるべく、勉強に励んだりと躍起になる。
しかし萌子のアパートに遊びに来ていたみどりが、偶然環からの電話を受け取り、嫉妬で無言で切ってしまう。環は萌子に無視されたと勘違いし、授業にも参加しなくなる。
萌子は石橋先生に相談するものの、逆に自分の過ちに気付く。そして自分なりに環を諭し、教師としての一歩を踏み出して行く。
そしてまた環も一歩、大人への階段を上るのであった。

• 冒頭は教室シーン。石橋先生の奥さんの出産予定日が近づき、
  「先生ー、環みたいな子供が生まれたらどうします？」との質問に、
  「大丈夫だよ。まさかうちの子にかぎっ…」
  と、思わず口を滑らしてしまう石橋先生。
  慌てて訂正するも、環は泣き出し、ザンゲコールが。
  それに応えてザンゲすると、嘘泣きでケロッとした環が、「バツー！」
• 吉岡の机の上に、何故か前回行方不明となった、「広瀬　栞」と書かれた筆箱が？
• みどりに冷たくされた環は、ヤケ酒でウイスキーを飲んで酔っ払い、みどりと結婚した夢を見る。
  同じ団地に住む、森田（妻は真美で、妊娠中）と共に、出勤。
  「しっかり稼いでよ！」と、旦那を送り出したみどりは、『ザ･離婚』というワイドショーを見る。
  宮田と若林が司会。弁護士として出演の深見、
  「絶望は愚か者の結論と申します。どうか愚か者にならないように、この番組をご利用下さい」。
  そして、稼ぎの悪いぐうたら亭主との離婚を決意したが、なかなか承諾してくれないとのことで、35才のくれない族？な主婦・栞が、相談者として登場。
  原田はTVカメラを操っている。
  そんな番組を見ていたみどりの元、団地の隣に市川（妻は吉岡）が越して来る。
  二人は元恋人同士で、偶然の再会。
  そして、「営業廻りは辛いなぁ…」と、スーツ姿の環が、汗を拭いながら仕事の途中、妻のみどりが市川とラブホテルに入るのを目撃…、
  という悪夢にうなされる。
  翌日の学校では、「いいじゃないか、少しぐらい…」と、みどりといちゃつく市川を睨み付ける環。
• この夢のシーンでのＢＧＭは、当時『うちの子』の１時間後に放送されていた、『金曜日の妻たちへII　男たちよ、元気かい？』の主題歌で、引越しの挨拶に来た隣人が元恋人、というストーリーも、このドラマのパロディでした。
• 教育実習生の女子大生・恵村萌子が紹介されると、竹田が
  「歓迎の意味も込めまして、皆で例の歌を歌いましょう！」と、
  『静かな湖畔』の替え歌である迷曲　「♪静かな御殿の森の陰から　男と女の声がする〜」を、クラス中で大合唱。
• 親が夫婦喧嘩となる中、環が見ているテレビからの音声は、このドラマの原点となったドラマ・『わが子はアイスキャンデー』だったようです。
  『子供達を責めないで』（伊武雅刀）のＢＧＭの元、主人公（市川）が、この歌詞とはほぼ真逆のセリフを言うシーンでした。
  ちなみに、環とみどりも出演していたドラマで、この時の役柄では、みどりが市川にほのかに恋心を抱くような役だったらしく、環の未来の夢シーンへのつながり？
• 萌子が本屋で手にする本は、『うちの子にかぎって　〜あなたはわが子を守れるか』（竹内隆夫著・三晃書房）、『学業不振の子ども』（福村出版）
• 「僕、将来先生になるんだ」と、石橋先生に話す環。
  「先生って、いいですよね。社会的信用はあるし、老後の生活は心配要らないし、夏休みも長いですからね」
  「それに、何といっても無邪気な子供相手っていうのは魅力的ですよね」
  石橋先生　「何が無邪気な子供だよ…」
• 石橋先生立ち会いの元、ついに奥さんが出産。男の子で、奥さんの予想的中。
  ラストシーンは、赤ちゃんの名前を何にするかで大騒ぎとなる教室シーン。
  出産予定日の日めくりカレンダーがめくられ、ラストカットは『最終回　おわり』。
• 全ての撮影が終了したスタジオでは、スタッフらの計らいによって、『星屑のステージ』や『電撃lookin'＆shockin'』などが流され、感極まって続々子役が泣き出すなど、感動的なクランクアップ（撮影終了）であったそうです。